Hino RE101
元琉球バス
2019年、Nay Pyi Tawにて撮影。
沖縄県が日本に復帰してから6年後の1978年7月30日、自動車の対面交通が右側通行から左側通行に変更されることとなり、1000台程度の新車が導入された。
当時「730バス」として琉球バスに導入された日野REの一台であった同車を、新車導入時から40年以上が経った2019年にMyanmar首都Nay Pyi Tawで確認することができた。
現在では、これらの730バスは沖縄バスが三菱ふそうMP117Kを一台、東陽バスが日野RE101を一台、現役車両として所有するのみ。そのこともあり、沖縄から遠く離れたミャンマーで「琉球バスの730バス」が生きていたことに驚きを隠せなかった。
こちらの車両の行先表示には「TORII STATION※」という英語表記の幕のみが入っており、米軍関係者の輸送目的で使われていたことが推測できる。
そんな沖縄とアメリカの歴史を象徴する一台とも言えるこちらの車両はあいにく2019年に記録後、間もなくして廃車となってしまったことが残念でならない。
ミャンマーの灼熱は方向幕にも大きな負担となってしまったのか、最初に見かけた時は方向幕が破れていた。慎重に手で回してみると貴重な英語幕の数々を確認することができた。
※TORII STATIONは沖縄県読谷村にあるアメリカ陸軍の基地