東南アジア内陸に位置し、ベトナム・中国・カンボジア・タイ・ミャンマーと多数の国と国境を持つ、ラオス人民民主共和国。
1978年からJICAの無償資金協力によって複数回に渡り新造バスの供与が行われていたものの、中古の路線バスの導入事例についてはあまり聞くこともなく、ごく少数の路線バスが現地で販売されたり寄贈されていたようだ。
そんな中、2017年に京都市がパートナーシティ提携を締結しているビエンチャン市と友好を深めるとともに、ビエンチャンの公共交通事業の改善のために、中古バス34台(高速車4台+路線車30台)の譲渡を行った。
これらの路線車は、JICAの技術協力プロジェクト「バス公社能力改善プロジェクトフェーズ2」におけるビエンチャンバス公社内に新たに設立されたユニット「City 2 」によるバス事業で活用されることとなった。
2018年には元京都市営の中古バスが新路線に投入され、運行が開始した。その後はビエンチャン空港の乗り入れ等、路線バスの拡充を図ったが、新型コロナウィルスの流行や外出制限を背景に、衰退の道を辿ったようだ。
2023年では路線バスとしての運用は無く、タイとラオスの国境にかかる「Thai-Lao Friendship Bridge」をピストン輸送する国境シャトルバスとして使われているのみのよう。
- LAOS 0332Hino KC-RU1JLCH元京都市交通局/6423 2018年、Vientiane にて撮影。 京都市からビエンチャン市に寄贈された34台の中でも希少な部類に入る日野ブルーリボンハイブリッドHIMR車。 この車両は、 […]